ギターの演奏にも挑戦したデビュー曲!―直田姫奈『ラベンダー・ブルー』リリース記念インタビュー | 超!アニメディア

ギターの演奏にも挑戦したデビュー曲!―直田姫奈『ラベンダー・ブルー』リリース記念インタビュー

アニメやゲームの主題歌、テーマソングなどを歌うアーティストに楽曲について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2024年5月号には、『ラベンダー・ブルー』をリリースした直田姫奈が登場。

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ギターの演奏にも挑戦したデビュー曲!―直田姫奈『ラベンダー・ブルー』リリース記念インタビュー
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アニメやゲームの主題歌、テーマソングなどを歌うアーティストに楽曲について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2024年5月号には、『ラベンダー・ブルー』をリリースした直田姫奈が登場。

ポップだけど切ないその思いを声に乗せて

――アーティストデビュー、おめでとうございます! デビューが決まったときの気持ちを聞かせてください。

 すごく驚きました。アーティスト活動は、もしあるとしてももっと先の未来だと思っていたんですね。だからしばらくは現実感がなく、取材やレコーディングを重ねるうちに、少しずつ実感が湧いてきたところです。

――デビューが決まってからは、どんな曲を歌いたいと考えましたか?

 高校生のころはシンガーソングライターのYUIさんが好きで、どちらかというとバンドの曲を聞くことが多かったんです。それもあって、バンドサウンドにトライしてみたいとスタッフさんに伝えました。また、コレサワさんや美波さんのような世界観の曲が好きというお話もしていました。

――「ラベンダー・ブルー」の曲を聞いたり歌詞を見たりしたときの感想は?

「めっちゃ好き!」と思いました。「ラベンダー・ブルー」の歌詞は言葉遊びがすごく多いんですね。それでいて、物語としても完成している。また、私の好きな曲やアーティストさんをヒアリングしてくださって、こういう音楽を好きだろうと分析してくださったのを感じて、本当にうれしかったです。

――失恋の歌詞ですが、曲調はポップですよね。

 そうなんです。歌詞を見ずに曲だけ聞くと、明るさやかわいらしさが感じられるんですよね。でも、歌詞をじっくり見てみると、じつはすごく切ない。そのギャップが好きでしたし、同じ音の言葉でも違う漢字を使って表現されていたりして、聞くだけじゃなく読んでも楽しめるところがすごいなと思いました。

歌詞に触れるたびに、いろいろな解釈が生まれましたし考察のしがいがあると思うので、ぜひ皆さんにもたくさん聞いていただきたいです。

――レコーディングでは、どんなことを大切に歌いましたか?

 後半にいくに従って、どんどん思いが吐露されて、切なさも増していくので、その気持ちを声にも乗せたいなと思いながらのレコーディングでした。

最初にテストとして1回レコ-ディングをしたんですね。その後、日を置いてから本番のレコーディングがあったのですが、それまでの間にテストで録った歌を何度も聞くことで、自分としてはこう歌ったつもりだけど、違ったふうに聞こえるという発見もありました。インストもたくさん聞いて、楽器の音に乗るにはどうしたらいいのかも考えていましたね。

――歌っていて難しかったところは?

 これまでキャラクターとして歌ったことはありましたが、直田姫奈として歌うことがなかったので、全部難しかったです(笑)。助け船を出せるのは自分しかいないし、それこそ私がOKと言えば通ってしまう部分もあるし。自分がどういう表現をしたいかを明確にしておかないと、曲ができあがらないので、その奥深さを感じたレコーディングでもありました。

また、作詞の金子麻友美さんがレコーディングに立ち会ってくださって、2番の「くすぶる」の「ぶる」は「ブルー」を彷彿とさせてほしい、とお話があったんです。でもはっきり「ブルー」と歌いすぎてしまうのも違うし……とかなり苦戦したことを覚えています。

――実際歌うに当たって、曲の主人公である女の子はどのくらいイメージしましたか?

 髪はロングヘアーで、すごくピュアでかわいい子、という人物像は考えました。相手を信じられるし追いかけられる子だけど、ピュアすぎてあまり周りを見られない。だから、恋が終わるまで、終わりの予感にさえ気づくことができなかったんだろうなと思いました。

ただ、キャラソンではないので、彼女になりきるというわけではなく、どちらかといえば主人公の女の子の動きにナレーションを当てるような気持ちに近かったかも知れません。

――主人公の女の子に共感できる部分はありますか?

 ここまで一途に思えるところがうらやましいなと思います。私が彼女と同じ感情を知っていたら、もっと人生が豊かになったかもしれないな……という意味では共感と言うよりうらやましさが勝ります。

――「ラベンダー・ブルー」では、自分でギター演奏もしているそうですね。

 レコーディングが終わってから「弾いてみる?」とスタッフさんに聞かれて、「じゃあ」みたいな軽い感じで決まりました(笑)。そんな軽さの割に、レコーディングはものすごく緊張したんです。今まで自分のギター演奏が商品になったことがなかったので、これは責任重大だと感じて緊張してしまって。しかも、ヘッドホンをして淡々と演奏するのに慣れていなくて、本番までは「まじめにギターを弾くとはどういうことなのか?」と考えながら譜面とにらめっこをしていました。

――でも、公式のプロフィールの趣味・特技にギター演奏って書いてありますよね。

あれは……ちょっと弾けるし、書いておこうくらいの気持ちだったんです。その後、ギターとちゃんと向き合うようになって、その難しさを感じて。ゴールのないものだとわかってからは、特技とは言いたくなくなりました。できれば、趣味くらいにとどめておきたいんです(笑)。

――ギターの音色が曲にすごくマッチしていると思いますよ。

 そう感じていただけたらよかったです。私も完成した音を聞いて、アコースティックギターの音が聞こえてきて、ちゃんと弾けているって思ったんです。スタッフさんからも褒めてもらえて安心しました。

――記念すべきデビュー曲の、直田さんが思う推しポイントは?

 最後のサビに向けて思いをたくさん乗せたので、そこを聞いていただきたいです。それから、歌詞がすごくおもしろいんですね。とくに2番のAメロの「ボーダー」と「ストライプ」のくだりは、気づいたときに「なるほど!」と感激して。謎解きが成功したときのような解放感があったので、皆さんにも体験していただきたいです。

――「ラベンダー・ブルー」以外の楽曲もレコーディングをしていると聞きましたが、アーティスト・直田姫奈の持ち味は見えてきていますか?

 まだまだ模索中です。ただ、「ラベンダー・ブルー」以外の曲も、それぞれに個性が強く、毎回違う表情を見せないと歌いこなせないとも感じているんです。ですから、表現の幅をなんとかこじ開けていけたらと思っています。

――初めてのライブが5月4日に決定しました。

 歌うのはすべてオリジナル曲なのですが、皆さんは「ラベンダー・ブルー」しか知らない状態なので、歌詞を間違えても大丈夫だなと気楽な気持ちです(笑)。というのは冗談ではありますが……このライブを見ていただければ、私がどんな曲を歌いたかったのか、私がこれから歌っていく音楽がどんなものなのかを、わかっていただけると思います。初聞きの曲ばかりなのでぽかんとしていても大丈夫です。「私が乗らせてあげます!」くらいの気持ちです。

それから、1stライブに来ていただけると、最古参になれます(笑)。曲のペンライトの色を自分たちが決めたとも言えますし、なかなかできない体験をして最古参を名乗っていただけたらうれしいです。

■Profile
すぐた・ひな/4月17日生まれ。俳協所属。
声優としての主な出演作はテレビアニメ『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢役、『勇者が死んだ!』ドロシー・エレオノーラ役、ゲーム『BanG Dream! ガールズバンドパーティー!』桐ヶ谷透子役など。

■Information
5月4日(土)に、神奈川・SUPERNOVA KAWASAKIにて『直田姫奈 Hina Suguta 1st LIVE -Sings-』を開催。昼夜の2回公演で、昼公演は開場14時30分、開演15時、夜公演は開場17時30分、開演18時。
公演の詳細は公式webサイト【https://columbia.jp/sugutahina/】をチェック。

■『ラベンダー・ブルー』
配信中
日本コロムビア

 直田姫奈が自身の誕生日にリリースするデビューデジタルシングル。「ラベンダー・ブルー」はポップなメロディに、失恋した女の子の切ない想いを乗せたナンバー。直田の真っすぐな歌声が胸を打つ曲に仕上がっている。


《超!アニメディア編集部》
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